7/18(木)大阪国際交流センターにて行われた第84回SCCJ研究討論会に、日帰りで参加してきました。
SCCJとは、日本化粧品技術者会のことで、主として化粧品会社の研究員で構成されています。
18題の発表があり、私が興味深かったのは以下の4題でした。
①口腔からの新しい美容アプローチの検討(ライオン㈱)
→マッサージ用具を用いて、口腔内に振動と展伸刺激を加えるセルフマッサージを行ったところ、ほうれい線やたるみの改善に効果があった。
②アイメイク製品の使用性評価に向けた年代別疑似瞼モデルの開発(㈱コーセー)
→加齢とともにアイライナーが引きにくくなることに着目し、ドーム状のポリウレタン製人工皮膚を用いて、年齢別瞼皮膚モデルを作成し、アイライナーの使用性を評価した。
③高分子構造制御による化粧品基剤の使用感触コントロール(㈱資生堂)
→“リッチでコクがある”ヒアルロン酸Naの構造に倣い、かつ“なじみのよい”感触をも両立する高分子の開発を目指し、精密重合ポリアクリル酸Naを用いて実現した。
④アルキルエーテルリン酸塩を用いた高内相液晶オイルゲルの調整とオイルゲルの粘度コントロール方法について(㈱マンダム)
→ヘアオイルは市場が拡大しているが、粘性が低く垂れ落ちる、という欠点がある。アルキルエーテルリン酸塩と粘度調整剤を用いて、流動性のあるオイルゲルを調製することが可能になった。